イヌホオズキ(毒草の誘惑)
イヌホオズキ(毒草の誘惑)
おはようございます。
たぶんイヌホオズキの仲間です。
足元の低い位置に、小さな白い花が咲いていました。
冬の冷たい空気の中で、そこだけ時間が止まったように静かです。花びらは後ろに反り返り、中心の黄色い部分が突き出している独特の形は、どこか見覚えがあります。
花のそばには、緑色の丸い粒や、熟して艶のある黒い粒がいくつか実っていました。可愛らしい姿ですが、なんとなく手を触れてはいけないような、冷ややかな気配も漂っています。
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直感は正しく、この植物には毒があります。
ナス科の植物で、全体にソラニンなどの有毒成分を含んでおり、特に未熟な実には注意が必要だそうです。ホオズキに似ているけれど役に立たないことから「イヌ」と名付けられ、花言葉には「嘘つき」なんていう少し怖い言葉も並びます。
けれど、こうして眺める分には、その毒さえも魅力の一部に見えてくるから不思議です。触れられない美しさが、冬の道端でひっそりと息づいていました。
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