ロータス・ブリムストーン(名前の迷宮)
ロータス・ブリムストーン(名前の迷宮)
おはようございます。
たぶんロータス・ブリムストーンです。
クリームイエローから緑へと移ろうグラデーションが、なんとも優しい雰囲気でした。葉の表面には細かい産毛がびっしりと生えていて、遠目にはフェルト生地で作られた造花のようにも見えます。思わず指先でそっと触れてみると、見た目通りのふわふわとした頼りない感触が返ってきました。寒空の下に、ぽっと明かりが灯ったような明るい色合いですが、派手さはなく、周囲の風景に静かに溶け込んでいます。柔らかそうな見た目に反して、冬の寒さにも負けずに葉を茂らせている姿に、芯の強さを感じました。
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「ロータス」という名前を聞くと、水面に咲く「蓮(ハス)」を思い浮かべる方も多いかもしれません。あるいは、睡蓮(スイレン)のことだったり、まったく別の観葉植物にも同じ名がついていたりと、なんだか似たような名前の植物がたくさんあって混乱してしまいます。少し調べてみると、この「ロータス」はマメ科の植物を指す学名だそうで、あの水辺の蓮とはまったくの別物なのだとか。さらに「ブリムストーン」は「硫黄」を意味し、この特徴的な黄色い葉色から名付けられたそうです。名前を辿っていくと迷路に入ったような気分になりますが、目の前の小さな花は、言葉の定義など関係なく、心地よさそうに咲いていました。
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